従軍慰安婦
　トラック島従軍慰安婦の証言
　1. 元従軍慰安婦·芸者菊丸さんの自殺
　2. 置屋の借金を肩代わりして慰安婦を募った日本軍
　3. ｢女子愛国奉仕｣隊の名のもとに狩り出された朝鮮人慰安婦
　4. 海軍省経営のトラック島慰安所
　5. トラック島生活を書いた菊丸さんの手記
　6. 士官用慰安婦と一般兵隊用慰安婦
　7. 借金を返したいばかりに慰安婦になった大阪·神戸(福原遊郭)グループ
　8. トラック島の兵士がみた慰安婦たち
　日本人元従軍慰安婦が生きた道
　1. 芸者·菊丸(山内)さんの生い立ち
　函館の大火
　東北地方の大凶作
　芸者置屋の“仕込っ子”(十歳)
　2. 父親の借金を肩代わりして､ 七歳で身売りした鈴本文さんの半生
　3. 敗戦後知った日本人慰安婦たちの“屈辱”
　4. “死に”追いつめられた菊丸さんの“戦後”
　帰国
　トラック島時代の軍医と再会
　敗戦
　国家売春 ｢R·A·A｣
　パンパン屋
　闇マーケット
　おしるこ屋さん
　泥棒市場
　大映のニュー·フェースに合格
　執行猶予三年
　だまされた結婚
　飯場から飲み屋へ
　菊丸さんの死
　従軍看護婦
　フィリピンに配属された従軍看護婦の証言
　1. 猛爆を受けた“赤十字”病院·病院船
　2. バギオ第七十四兵站病院の飢餓地獄
　3. 患者とともに歩いたバギオから
　トッカンへの死の道程
　撤退のため“処分”した患者､ 数百名
　闇夜の行軍
　子をすてた母
　大東亜共栄圏への夢
　4. イフガオ族のイモ畑で命をつないだ山中生活
　5. 昭和二十年九月､ 山奥で知った“敗戦”と捕虜収容所生活
　下山
　収容所
　フィリピン人の怒り
　｢戦犯狩り｣
　6. 軍人恩給の対象にもならない従軍看護婦の戦後
　中国戦線に配属された従軍看護婦の証言
　1. 満州·虎林陸軍病院の従軍看護婦
　菊地静子さんの場合
　森藤相子さんの場合
　2. 患者をつれての牡丹江､ そしてハルビンへの撤退
　ソ連軍の“赤十字”への無差別攻撃
　学徒出陣兵士との出会い
　患者に打ったモルヒネ注射
　兵隊再生産としての看護
　3. 敗戦､ そして寒さと飢えの捕虜収容所生活
　解散していた軍司令部
　暗に求められた貞操の提供
　慰安婦を強要された看護婦たち
　石井“細菌戦”部隊に跡に退避
　拉古難民収容所
　ソ連軍·捕虜収容所
　自殺·逃亡
　ソ連兵の看護婦あさり
　4. 最も悲惨だった満州開拓団の人たち
　5. 八路軍に引き渡された看護婦たちの中国解放戦争での活躍
　八路軍の三大規律
　看護婦に対する思想教育
　思想問題から前線へ
　日本軍と解放軍の看護観の違い
　日本人への憎しみ
　評価された看護婦としての腕
　行軍で学んだ中国
　6. 新中国の建設に参加した多くの日本人看護婦たち
　武漢市立病院
　菊地さんの遅い結婚
　中国式“共稼ぎ”の森藤さん夫婦
　7. 昭和二十八年帰国した菊地さんと昭和三十三年帰国した森藤さんの“戦後”
　まとめ―彼女たちの本当の“地獄”はなにであったのか