はじめに
　第1章 ジャワからボルネオへ
　　 名乗りをあげた性暴力被害者たち
　　 日本人市長が ｢慰安婦｣を徴集
　　 慰安所での生活
　　 身体を蝕まれる ｢慰安婦｣たち
　　 スハルティさんの体験―バリクパパンの慰安所で
　　 ラシエムさんの家で―苦しみから解かれずにいる母
　　 盲目のスカルリンさん―慰安所のプリマドンナの現在の姿
　第2章 日本軍政下のスカブミで起こったこと
　　 小さな体育館に集まった二四人の被害者
　　 過去の記憶に苦しむ母の姿
　　 ｢ピンジャマ女(女を貸せ)｣―ウミクスンさんの場合
　　 食卓の上で子宮摘出手術―アミナさんの場合
　　 学校の帰り連行されて―マリアムさんの場合
　　 逃亡を試みたけれど―テティさんの場合
　　 村の兵舎からボゴール､ バンドンの慰安所で―ウイダニィンシさんの場合
　第3章 バンドン チマヒのゲバン·クラパンの慰安所
　　 エミィさんとの再会
　　 慰安所になったオランダ軍将校用住宅
　　 ｢慰安婦｣徴集の手口―バンドンの場合
　　 長い髪を切られて
　　 娘を探しに來て殺された父
　　 ｢日本の女｣という烙印
　第4章 チンタと呼ばれた将校用 ｢慰安婦｣とその息子たち
　　 三枚の写真―シティネンイジョさんの場合
　　 拉致されて現地妻に､ そして慰安所へ―オリソさんの場合
　　 父を探す息子とそれを拒否する母―ドリスさんの場合
　　 区長の娘がチンタに―サイダさんの場合
　　 チンタと呼ばれた女性たち
　終 章 インドネシアの慰安所
　　 旧日本軍人の証言
　　 ｢慰安婦｣は ｢公娼｣か？
　　 強制連行された ｢慰安婦｣たち
　　 インドネシアの｢慰安婦｣の実態
　インドネシア·元兵補コミュニケーションフォーラム 元 ｢従軍慰安婦｣被害者調査