<はじめに> 中国武漢を踏査して(尹貞玉)
　<概要> 調査報告を出すまで(余舜珠)
　調査の背景
　調査の過程
　武漢地域の事情
　ハルモニたちのおよその状況
　家の中でも､ 外に出てもみじめだ―洪江林
　幼いときから､ 苦労がはじまった
　あそこが小さいとメスで切られて
　上海に売られて
　一番辛かった長沙の慰安所
　口のきけない人のように
　顔が可愛ばかりに､ さきに売られた―洪愛珍
　苦しかった幼いころ
　だまされて慰安婦に
　ハナコという名で苦しめられた日々
　さすらいの身の上
　苦しくても人に認められる暮らしをしてきた
　かしこい人はみんな死んで､ ぼんやり者ばかりが生き残った―河君子
　大きくなったら､ 遠く行って金を稼いで來ようと
　金を稼ごうと満州へ
　積慶里慰安所で
　夫の娘三人をわが子のように育てて
　故郷恋しさに心を病んだことも―李鳳和
　可愛がられた幼いころ
　一三歳で故郷を離れて
　煙草と酒で耐えた奉天の慰安婦生活
　客をとらないと漢口に送られて
　故郷恋しさに精神分裂症にかかった
　朝鮮に帰りたい､ 朝鮮で死んでもよい―林クムァ
　一二歳で孤児となって
　かわいそうにと言われて､ その人について行った
　海軍慰安所生活三月で精神障害に
　朝鮮人軍人がくれた指輪で売りぐいして暮らした
　今はただ死ぬのを待つだけ―張春月
　父親に二度も売られて
　広水でのことを思い出すと今でも眠れない
　武昌へ移動して
　慰安所生活を清算して再び広水へ
　中国人たちに金をとられて
　子守をするつもりでついていった―朴必璉
　紡績工場の班長として働く
　子守をしようと主人について行った
　天津の慰安所へ
　天津から漢口へ
　農業をしながら暮らした孝感での生活
　私の名はペク·ノプテギ―易英蘭
　全羅南道セピョンニに生まれて
　夫に居酒屋に売られて
　漢口近くの農村を部隊について歩いた
　黄陂で暮らすようになってから
　名前も年も､ みな忘れてしまった―朴莫達
　一六歳で離れた故郷
　くにの言葉の放送に涙がこぼれる
　故郷の歌に悲しみをこめて…―鄭学銖
　幼い時から他家で働いてきた
　日本の軍人に捕まって
　部隊について行って慰安婦生活をした
　国民党､ 共産党部隊の看護婦として
　平坦でなかった結婚生活
　<調査報告> 武漢地域の慰安所(高恵貞)
　積慶里慰安所
　東山里
　日本租界の慰安所
　海軍倶楽部
　武昌斗級営
　武昌司門区
　<調査に同行して> 中国取材記―辺永ジュ
　訳者あとがき
　｢慰安婦｣目録 日本語8