序章 いま何が問題になっているのか
　　 1. 他人事では済まないこと
　　 2. ｢慰安婦｣の国際常識
　第一章 慰安婦問題―解決への道筋
　　 1. 国連人権委員会第五一会期
　　 2. ｢慰安婦｣問題セミナー―チャべス報告者を迎えて
　　 3. ICJ国際セミナー―民間基金構想を厳しく批判
　　 4. 国連人権小委員会第四八会期
　　 5. 国連人権委員会第五三会期
　　 6. 国連人権小委員会第四九会期
　　 7. 戦争犯罪とは何か―人類の平和と安全に対する罪の法典草案
　第二章 クマラスワミ報告書の意義
　　 女性に対する暴力特別報告
　　 ｢慰安婦｣は性奴隷
　　 日本政府の言い逃れを批判
　　 日本政府への勧告
　　 ｢国民基金｣という不道德
　　 採択された報告書
　　 報告書の背景
　　 外務官僚の虚言癖
　　 人権委員会の討議
　　 決議案と採択
　　 広がるNGOネットワーク
　　 ｢国民基金｣の二枚舌
　第三章 チャべス報告書を検証する―性奴隷とは何か
　　 1. 奴隷制と現代奴隷制
　　 2. チャべス報告書とは
　　 3. チャべス報告書の要点と展望
　　 報告書に至る経過
　　 研究の目的と射程
　　 歴史的素材
　　 国際人道法規範
　　 戦争犯罪及び人道に対する罪
　　 市民的政治的権利
　　 奴隷制
　　 女性の人権
　　 子どもの権利
　　 司法における人権
　　 差別の予防
　　 難民の権利
　　 その他の条約
　　 国家責任
　　 個人責任
　　 国際司法裁判所
　　 国際刑事裁判所
　　 国内裁判所
　　 軍法会議
　　 条約機構
　　 欧州人権裁判所
　　 米州人権裁判所
　　 常設仲裁裁判所
　　 制裁
　　 賠償
　　 抑止と予防
　　 その他の問題
　　 結論と勧告
　第四章 日本型修正主義とアジアの声
　　 1. ｢強制連行｣否定の虚偽
　　 2. 無責任なジャーナリストや政治家たち
　　 3. 記憶を暗殺する日本型修正主義
　　 4. 中国人戦争被害者からの補償要求
　　 5. インドネシア元 ｢慰安婦｣の証言―95アジア·フォーラムより
　　 6. 生きている間に語りたい
　第五章 朝鮮人強制連行と日本人の意識
　　 1. 朝鮮植民地支配をめぐって
　　 (a) 植民地支配の源流
　　 (b) 宮沢首相の差別発言
　　 (c) 暴力団以下―政治家はどこにいるか
　　 (d) 無恥と蒙昧の精神構造―奥野·板垣妄言を糾す
　　 2. 強制連行の現場を歩く
　　 (a) 地下壕·米軍基地·明治憲法
　　 (b) GO！GO！地下壕
　　 (c) 多摩火工廠跡見学
　　 3. 企業の戦争責任は追及できないのか―富山·不二越強制労働訴訟
　　 4. 歴史の向こうから吹いてくる風
　　 (a) 忘れてたまるか大嘗祭
　　 (b) 昭和天皇の戦争責任
　　 (c) 最高裁攻撃とメディア
　終 章 国家責任と個人―〈上野千鶴子〉を解体する
　　 はじめに
　　 上野の前田批判
　　 含蓄がありすぎて
　　 せっかくの教えだが
　　 めくるめく論理
　　 証言こそ重要と誰が言ったか
　　 素朴な認識論的疑い
　　 ｢実証主義｣以前
　　 国際人権法から
　　 わたし探しの物語
　　 向き合うべき課題
　　 アジアと日本
　　 ｢歴史｣の語り方
　あとがき