日本軍性奴隷制を裁く―2000年女性国際戦犯法廷の記録 第2巻 加害の精神構造と戦後責任
刊行によせて/松井やより
はじめに
第Ⅰ部 軍隊と加害の精神構造
第1章 天皇の軍隊の特色―虐殺と性暴力の原因/藤原彰
天皇の軍隊の成立
近代日本社会の特徴と軍隊
アジア諸国民への差別意識
生命の軽視
服従の強制とその責任
軍隊の拡大と軍紀の崩壊
虐殺とその責任
性暴力とその背景
第2章 男性神話からみた兵士の精神構造/彦坂諦
一.「大日本帝国軍隊」の兵たちはなぜ残虐非道であったのか?
二.罪責感の欠けた人間がつくられる教育
三.よりよく殺し·殺されるために 「犯す」
四 「男はそれをがまんできない」という神話
五.生きかたの総体がそこに凝縮される
第3章 なぜ軍隊は 「従軍慰安婦」問題を無視したのか/田中利幸
一.「従軍慰安婦」問題に対する米軍の無関心
二.第二次大戦期における米軍の性病予防対策
三.ブラムフィ-ルド報告書と軍管理売春
四.オーストラリアでの駐留米軍
五.軍内外からの非難
六.陸軍省の態度変化と戦後の軍管理売春
七.問われるべきことは何か
第4章 旧日本軍兵士の加害意識――慰安所体験·強姦体験の聞き取り調査から/井上摩耶子
はじめに
性暴力加害者の心理状態を知る必要性
Kさんの戦争体験を聴く
「従軍慰安婦」問題への社会的意識
旧日本軍兵士の加害意識
心的外傷体験からの心理的回復
「新しい自記」 「新しい世界」ぼ創造
おわりに
第5章 旧日本軍兵士の性行動――現代にも引き継がれる売春意識/池田惠理子
一.「慰安婦」からの告発と旧日本軍兵士たち
二.根強い買春婦差別
三. 今も昔も変わらない男性の買春意識
四.個々の兵士の戦争責任
五.加害体験を語ることの困難と可能性
第Ⅱ部 天皇制と戦争責任
第6章 日本軍政奴隷制問題と天皇の戦争責任/鈴木裕子
はじめに
日本軍性奴隷制と公娼制·家族制
過去だけでなく、 今日の天皇制も裁かれぬばならない
「国体」(天皇中心)思想とエシノセントリズム
天皇の軍象―強姦·虐殺·略奪の三位一体
第7章 仏教が支えた加害の責任/源淳子
はじめに
仏教の戦争責任
外界を喪失した日本仏教
性への罪責
おわりに
第8章 昭和天皇と戦争関与と<戦争責任>/山田朗
はじめに-戦後処理としての<戦争責任>追及
日本の敗戦と天皇の<戦争責任>
法的機能からの<戦争責任>否定論
天皇の「実態」を根拠とする<戦争責任>否定論
おわりに
第Ⅲ部 民族·ジェンダーの視点から問う戦後責任
第9章 「日本人としての責任」再考――考え抜かれた意図的怠慢/徐京植
はじめに
証言の時代、 その反動局面
混迷する中間勢力-自記正当化の欲望
(非)国民主義的(無)責任論
おわりに
第10章 戦後日本のフェミニズムと「慰安婦」問題/山下明子
はじめにー 「慰安婦」問題はなぜマイナー化するのか
「慰安婦」問題の特質
和解-戦後日本の女性運動の再出発
わたし探し-からだと国家
浮遊―セクシュアリティからジェンダーへ
おわりに-結節点として
第11章 戦争論·戦争責任論とジェンダー/大越愛子
はきめに
「戦争論」とジェンダー
戦争体制への加害責任とジェンダー
「裁きの思想」とジェンダー
はじめに
第Ⅰ部 軍隊と加害の精神構造
第1章 天皇の軍隊の特色―虐殺と性暴力の原因/藤原彰
天皇の軍隊の成立
近代日本社会の特徴と軍隊
アジア諸国民への差別意識
生命の軽視
服従の強制とその責任
軍隊の拡大と軍紀の崩壊
虐殺とその責任
性暴力とその背景
第2章 男性神話からみた兵士の精神構造/彦坂諦
一.「大日本帝国軍隊」の兵たちはなぜ残虐非道であったのか?
二.罪責感の欠けた人間がつくられる教育
三.よりよく殺し·殺されるために 「犯す」
四 「男はそれをがまんできない」という神話
五.生きかたの総体がそこに凝縮される
第3章 なぜ軍隊は 「従軍慰安婦」問題を無視したのか/田中利幸
一.「従軍慰安婦」問題に対する米軍の無関心
二.第二次大戦期における米軍の性病予防対策
三.ブラムフィ-ルド報告書と軍管理売春
四.オーストラリアでの駐留米軍
五.軍内外からの非難
六.陸軍省の態度変化と戦後の軍管理売春
七.問われるべきことは何か
第4章 旧日本軍兵士の加害意識――慰安所体験·強姦体験の聞き取り調査から/井上摩耶子
はじめに
性暴力加害者の心理状態を知る必要性
Kさんの戦争体験を聴く
「従軍慰安婦」問題への社会的意識
旧日本軍兵士の加害意識
心的外傷体験からの心理的回復
「新しい自記」 「新しい世界」ぼ創造
おわりに
第5章 旧日本軍兵士の性行動――現代にも引き継がれる売春意識/池田惠理子
一.「慰安婦」からの告発と旧日本軍兵士たち
二.根強い買春婦差別
三. 今も昔も変わらない男性の買春意識
四.個々の兵士の戦争責任
五.加害体験を語ることの困難と可能性
第Ⅱ部 天皇制と戦争責任
第6章 日本軍政奴隷制問題と天皇の戦争責任/鈴木裕子
はじめに
日本軍性奴隷制と公娼制·家族制
過去だけでなく、 今日の天皇制も裁かれぬばならない
「国体」(天皇中心)思想とエシノセントリズム
天皇の軍象―強姦·虐殺·略奪の三位一体
第7章 仏教が支えた加害の責任/源淳子
はじめに
仏教の戦争責任
外界を喪失した日本仏教
性への罪責
おわりに
第8章 昭和天皇と戦争関与と<戦争責任>/山田朗
はじめに-戦後処理としての<戦争責任>追及
日本の敗戦と天皇の<戦争責任>
法的機能からの<戦争責任>否定論
天皇の「実態」を根拠とする<戦争責任>否定論
おわりに
第Ⅲ部 民族·ジェンダーの視点から問う戦後責任
第9章 「日本人としての責任」再考――考え抜かれた意図的怠慢/徐京植
はじめに
証言の時代、 その反動局面
混迷する中間勢力-自記正当化の欲望
(非)国民主義的(無)責任論
おわりに
第10章 戦後日本のフェミニズムと「慰安婦」問題/山下明子
はじめにー 「慰安婦」問題はなぜマイナー化するのか
「慰安婦」問題の特質
和解-戦後日本の女性運動の再出発
わたし探し-からだと国家
浮遊―セクシュアリティからジェンダーへ
おわりに-結節点として
第11章 戦争論·戦争責任論とジェンダー/大越愛子
はきめに
「戦争論」とジェンダー
戦争体制への加害責任とジェンダー
「裁きの思想」とジェンダー
