- 高句麗と渤海
- 徳興里壁画古墳
| Title | 書記担当者 | ||
|---|---|---|---|
前室北壁の墓主肖像の中の書記担当者
徳興里壁画古墳の前室北壁の入口左側に描かれた墓主肖像画のうち、書記を担当している者の詳細図である。
画面に見えている人物は、鎭の横で片手には木柵を持ち、もう片方の手には筆を握って何か書いている。安岳3号墳の墓主肖像には、筆を持っている人物の横に記室(属官で、秘書や書記の仕事を担当した下級官吏)という墨書銘が書かれているため、高句麗時代に書記担当者のことを記室と呼んでいたことがわかる。頭には文官用の幘(文官や武官の儀礼用の帽子で、後頭部の突起物が2つに分岐してそれが前方に曲がった形と、まっすぐに尖ったような形の2種類がある。前者は文官用で後者は武官用)のように見える官帽をかぶっている。