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北壁の第2支石(側面の天人の図柄の詳細図02)
Title北壁の第2支石(側面の天人の図柄の詳細図02)
北壁の第2支石(側面の天人の図柄の詳細図02)
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江西大墓の天井の第2支石の北壁側面に描かれた天人の図柄の詳細図である。天人は道教の世界において仙人のような不滅の存在である。天衣を羽織って飛行する天人(天上の人物)は、一般的に羽衣(仙人の衣服で、衣の裾が鳥の羽のように分かれた羽の服)を着て登場する東アジアの伝統的な仙人の図柄とは異なる。天人は仏教の飛天像の影響を受け、中国の南朝を起源とする仙人の一種である。これらは天衣によって飛行する天人と、天衣を羽織り鳳凰のような鳥類に乗っている混合型の天人の2種類に分けられる。
画面に見えている天人は、天衣によって空を飛んでおり、上半身は半裸のまま下衣だけを着用している。優雅にはためく天衣とたわみのある美しい姿は、まるで空を飛んでいる仙女を見るようでもある。この天人像は、仏教の飛天が散花供養(花びらをまき散らして仏に捧げる供養の一種)している姿を連想させるかのように、左手に支え持った器から花びらをまき散らしている。その周囲にはパルメット(シュロの葉文様。忍冬という名称でよく知られているが、国際的にはパルメットと呼ばれている)の蓮華紋と雲文様が加えられ、美しい神仙世界の幻想的な姿を強調している。

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