第4支石の東壁側面に描かれた万歳の詳細図である。万歳は獣面身鳥(顔は獣で胴体は鳥の姿)で、主に『千秋』と対をなして登場するが、ここでは単独で描かれている。これは長寿を象徴しており、道教的な性格が強い壁画においてよく愛用される素材である。 画面の万歳は、頭は鹿に似ており、胴体は鳥の形で、江西大墓の天井部分に描かれている鳳凰と同じ図柄で描かれている。大きく広げた翼と勢いよく持ち上げた尾羽の線描がとても繊細に表現されている。