天井の第4支石の西壁側面に描かれた鳳凰の詳細図である。全般的に赤い色を主調として白、茶、黒色などで彩色された鳳凰は、文献に記録されているように五彩で飾られた華麗な鳳凰の姿そのままである。特に、口にパルメットの代わりにくわえている赤いリボンは、他の鳳凰の図柄では見られない独特な特徴である。粗い石の壁ではなく、まるでなめらかな画仙紙に描かれたかのように、とても柔らかくて美しい筆遣いを見せている。仙界の幻想的で美しい様子が、この1羽の鳳凰を通して十分に想像できるようである。