徳興里壁画古墳の玄室東壁の右側の七宝供養行事図の上段に描かれた、人物の詳細図である。 画面に見えている人物は、童子の後ろに立っている1組の男女で、上段の七宝行事場面の左端に登場する。銘文によると、これらの人物は宗廟で祭祀が行われる際に食べ物を準備する作食人たちで、ここでは七宝供養行事に使われる食べ物を準備するために参加していることがわかる。このように七宝行事に必要な食べ物を宗廟の作食人が用意しているという事実は、この行事の重要度が非常に高かったことを意味している。