前室南壁入口西側壁の下段に楽隊と共に描かれた太鼓である。画面に見える太鼓の形は前面がやや突き出ており、太鼓の真ん中には赤い枠に緑の円が描かれており、その周囲には緑の点がぐるりと装飾されている。さらに、緑と赤からなる円が三段にわたって装飾され、その間に緑と赤の点が装飾された華やかな形を見せる。高句麗時代の多様な太鼓の形を見ることができる良い視覚資料である。