東側室の東壁左側に描かれた厨房図の中で、台所前庭で戯れている犬の詳細図である。二匹の犬が対をなしているが、右側の犬は誰かの呼びかけに応答するように首を回して横を見つめており、左側の犬は反対側に歩いている姿である。首に結ばれている赤い紐は犬をつなぐために使用していたひもと思われる。当時既に犬が家で飼育されていた家畜であったことが分かる。