東側室の東壁中央に描かれた肉庫の中で、鉤にかかっている豚の姿である。短い足で丸く突き出た口の肉付きのよい狩猟で捕獲したイノシシのように見える。肉を掛けるのに使用した鉤は、鋭い先端を持った鉄製の道具で、この絵から当時狩猟で捕まえてきた肉をどのように保存していたのか推察できる。古代人の日常生活が理解できる貴重な視覚資料である。