• 高句麗と渤海
  • 安岳3号墳
東側室_東側_車庫_鳥
Title東側室_東側_車庫_鳥
東側室_東側_車庫_鳥
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東側室の東壁右側に描かれた車庫図の中で、屋根の上にとまっている鳥の詳細図である。この鳥は、くちばしが赤で全身が黒で彩色されていることから、カラスと推察される。くちばしや翼、尾羽まで鳥の特徴をよく捉えて描写されている。高句麗の墓の壁画の中には、足が三本ついた別名「三足烏」と呼ばれる伝説の中のカラスが太陽とともに頻繁に登場する。古代人は空を飛ぶ鳥を、太陽を東から西へ運ぶ運び屋として見ていたため、太陽の中に三足烏を描写して象徴性を示した。また、天と地を疎通させてくれる霊的な媒体とも感じていた。したがって、墓壁画の中には墓主が居所とする家屋の屋根の上に鳥がとまっている姿が描写されているが、これは鳥が死者の魂を天国に安全に引き渡す役割を果たすと信じていたからだと解釈される。古代人の死後世界観を垣間見ることができる良い資料である。

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