東側室の西壁入口南側に描かれた馬小屋図の中で、鉄柵が張り巡らされた放牧場の姿である。当時の馬を飼っている家で、馬小屋以外にも馬が普段自由に走って遊ぶことができるように、広い放牧場を付属施設として備えていたことが分かる場面である。古代の馬は、移動手段や戦闘馬として非常に重要な役割を果たした。さらに、北方騎馬民族の後裔である高句麗人にとって、馬はさらに大切な動物だった。馬の扱いを間違えて死なせた者は賎民に転落したり、重刑に処されたりするほどであったことから、その愛重する心がどれほどであったか想像できる。