安岳3号墳西側室の墓主肖像画には、墓主の後ろに描写された低めの屛風が登場する。屏風の形はㄱ字に折れており、表面には雲の形に似た紋様が装飾されている。このような形態の屏風は、私たちがよく知っている屏風、つまり背の高い折りたたみ式の屏風とは全く異なるが、当時既に屏風というものが出現して流行していたことを確認できる貴重な絵画資料である。