安岳3号墳の東回廊東壁の出行図に登場する聖上幡の詳細図である。黒旗の中に書かれた「聖上幡」という文字がはっきりとではないが、十分に推測できるような形でまだ残っている。聖上は王という意味を持っているため、聖上幡というのは王が使用できる旗という意味である。したがって、この旗の内容を踏まえ、安岳3号墳は亡命者である冬壽の墓ではなく、高句麗王の陵であるという主張が生まれた。
旗を持っている兵士は、武官用幘(後ろの山が三角形に尖って立っているものが武官用幘である)をかぶり、上衣に腰をしばったチョゴリを、下衣には筒が細いパジである窮袴を着ている。