Title | 玄室_北壁_墓主室内生活図_詳細_家屋 | ||
---|---|---|---|
水山里壁画古墳の墓主夫妻生活図に描かれた家屋の詳細図である。この家屋は墓主夫妻が居住する所で、壮大な規模の瓦屋からなっている。屋根の軒下には布の幕が張られており、間々に細長い布の帯が流れている。初期高句麗古墳壁画において、墓主は布の天幕の下に座していたが、中期に差しかかると瓦屋の下に座る姿で表現され始めた。
建築の構造を見ると、木の柱を立て、その上に斗栱(中国、韓国、日本の伝統的な木造建築で軒を支えるために柱の上に複雑に組み立てた腕木の木造構造物)をのせている。斗栱は、木造家屋の天井の高さを上げるために考案された建築の構えである。棟両側は、鴟尾(古代の木造建築で棟の両端に高くつけられた装飾瓦)で装飾されている。高句麗時代の建築構造を知ることができる非常に貴重な資料である。