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玄室_東壁_楽隊_詳細_メルブク(太鼓の一種)
Title玄室_東壁_楽隊_詳細_メルブク(太鼓の一種)
玄室_東壁_楽隊_詳細_メルブク(太鼓の一種)
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水山里壁画古墳玄室東壁の下段に描かれた楽隊の中で、メルブク(太鼓の一種)の詳細図である。メルブク(太鼓の一種)は人が担ぎながら打つことができる太鼓で、画面の太鼓も二人の壮丁が肩に太鼓をのせる台をかつぎ、他の一人は太鼓の胴を叩きながら行進している姿で表現されている。
太鼓をのせる台は、まず太い柱を左右に立て、その上に弧形の棒をつなげて太鼓の胴をかける形式で制作された。太鼓の胴は、揺れ動かないように鎖で三面にわたって固定された。二本の支柱は、底部が平らに仕上げられ、地面に立つように加工されている。黄色の太鼓の胴には、華やかな刺繍の装飾が施されている。表面には三本の黒い線で同心円が描かれているが、中央は黒い斑点形態で、二番目の円紋の端には歯車のような連続三角線が装飾され、輝く日像が表現されている。日像の周辺には、雲紋(雲の紋様)が装飾され、まるで空の世界を太鼓の胴上に移したかのようである。最後の円紋は、太鼓の胴の枠装飾の役割をする。枠は三本の横線を一組にして空間を六等分し、その内部には垂れ下がったS字型の紋様が満たされた。S字型の両端は、ワラビのような渦巻き状である。
興味深いのは、メルブク(太鼓の一種)上に黒い毛の房のついたコウモリ紋様の傘蓋(古代の貴族たちの外出時に太陽を遮るための道具で、今日の日傘のようなものである)が設置されている点である。このような傘蓋は、通常身分の高い貴族の両班たちが外出するときに強烈な太陽を避けるために使用していたものであるが、ここではメルブク(太鼓の一種)を保護するために設置された点が特異である。おそらく革で作られた太鼓が強い日差しで腐らないように、細心の配慮をしたものと思われる。古代の匠人たちのきらめくアイデアや知恵が目につく。

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